アース(Earth)の戦略をがんばって解説する回
久しぶりにブログ書きます、ミノリです。
先日の記事で話題にしたEarthというボードゲーム、面白いから攻略記事書くよー...って言ってました。そしてBGAでも100戦以上遊びました。そのうえではじめに言っておこうと思います。
このゲーム、よくわかんねぇ...
なんとなくの攻略はあるんです。しかしカードが多すぎるせいで一般的な理論としてまとめることが難しい。というか私レベルでは無理と思います。なのでわたしがかける範囲で、アースというボドゲをどういう風に戦っていくべきか記しておこうと思います。実質敗北宣言なわけですが、カードが多すぎて安定する戦略が見つかりません。ゆるして。
①各アクションごとの戦略の特徴
アースには、①緑(植え付け)②赤(堆肥化)③青(水撒き)④黄(成長)の4つのアクションがあり、強さがそれぞれ異なります。まずそれらを解説します。
緑アクションは比較的速攻に向いたアクションであり、2枚植え+4枚から1枚ピックがついてくるためカードの選択の幅もそこそこ広いです。土壌能力や緑能力(植え付けに反応)をすることで手数をかけずにリソースを回復できるため、堆肥コストを圧縮しつつ強い得点札(主に地形札)を叩きつけることに向きます。弱点としては、カード運の影響が強めな点です。地形札は強弱がわりと大きいため、初動で強い札がないと厳しい戦略になります。また、堆肥を確保できないとジリ貧になるケースが多いです。
赤アクションはバランスの取れた戦略です。5堆肥+2点ともらえるリソースが多いうえ、コストが重い札でも運用できるため島を強くすることに向いています。赤能力を持つ植物や土壌の中には手札を堆肥化するカードがあるため、その能力を使うことで余った手札を得点に変換することができます。また、ほかのプレイヤーがそれなりに赤アクションを打ってくれるためそれに便乗することができます。そのためドローソースと組み合わせる戦略が強力です。赤アクションの弱点は、手札が尽きるとやることがなくなり虚無と化す点です。手札リソースが回るよう意識して立ち回りしましょう。
青アクションは得点の爆発力に優れます。素点で6点+2堆肥がついてくるうえ、新芽トークンは堆肥に変換できるため調整能力にも優れています。新芽や成長トークンを一気に増やせる札が多く、余った手数を大量得点に変換できます。青アクションの弱点は、相手プレイヤーのアクションに便乗しにくいこと、速攻に対してやや得点の伸びがつらいところ、土壌の堆肥が枯れると動かないことです。
黄アクションは安定する戦略ですが、得点効率は低めです。カード4枚引きは安定や堆肥化による得点につながり強いのですが、成長駒は樹冠まで立てないと効率が良くなく、かつ成長駒は新芽と違い簡単に取り除けないためリソースの動きが苦しくなります。特化戦略としてはあまり選びたくはないですが、黄能力はドローソースや成長駒追加など優秀な能力持ちが多いため、あまった札を処理することができるならば考慮に値します。弱点としてはやはり道中のリソース不足や、堆肥不足になると詰む点があります。
以上の特徴を踏まえたうえで、ある程度全体のバランスを取りながら島を組み立てていくのがよいでしょう。とくに大人数でのプレイになると、相手のアクションに便乗していくことが重要になるため、特化戦略よりは能力を全体にバランスよく散らしていくのがおすすめです。
②最初の島の選び方
ゲームが開始されると、プレイヤーには島カード、気候カード、生態系カードが配られます。これらのカードの選び方のコツを説明します。
1:動物相カードに適合したものを選ぶ
島カードや気候カードには強弱こそありますが、ゲーム全体からすればさほど大きなものではありません。そのため、島カードや気候カードは、動物相カード(共通の目標カード)の内容に沿ったもの(島や気候を参照する目標カードには島や気候のマークが書いてあります)をピックするのがおすすめです。これらは純粋に達成が速い方が得するため、ほかのプレイヤーより有利な条件に立つことがそのままメリットになります。
2:初期手札と堆肥が多いものを選ぶ
島カードには初期手札(手札ー堆肥化する札)と堆肥の記述があります。初期手札と堆肥はそのまま初動の安定につながるため、ここで選べるならばできるだけ多くの手札と堆肥がもらえるものを選びましょう。最多は「カウアイ島」(7枚)ですが、個人的には能力との兼ね合いをふまえると「九州」「西ノ島」「アイスランド」あたりが強いと思っています。
3:自分のアクションに反応するタイプの能力
島や気候には、「自分が〇〇アクションを選択した場合」のみ発動する能力があります。これらの能力は2ドローなど比較的強めのものが多いですが、プレイヤーが多い場合だと自分のターンが少ないため、これらの能力をピックするのは2、3人プレイのときがベターです。逆に大人数でのプレイは、コストを減らすパッシブ能力や、反応しやすい赤や黄のアクション、使いやすい堆肥がもらえるアクションを選ぶとよいです。
③強カードのプレイ
数が多すぎるので、おすすめだけ紹介します。
⭐︎地形
・2コス9点の地形(セコイアの倒木など)
純粋に得点効率が高い。また肥料コストを下げてくれるため序盤でも損しない。
・浜辺
隅に置くだけで7コス17点とそこそこ悪くないうえ、16枚埋め切れないリスクを緩和してくれる。生息地が全部あるため意外と補助が受けやすい。
・腐敗した土地
1堆肥につき1点。赤ルート最強のお供のひとつ。実質60点出せるのは強い。
・花咲く土地
4コス以上のカード1枚につき3点。緑ルート最強のお供で、なぜか得点上限が存在しないため打てると非常に頼もしい。
・斜めの植物種参照(平原など)
9コス30点。条件のわりに点数高め。
・アクション制限を伴うカード(死火山など)
緑能力が非常に強いため、その色のルートを使わないならとても優秀。黄色>水色>赤色の順で強いと思う。