ミノリの盤上遊戯録

ボードゲームあそびます。

【ふるよに】シーズン8-2更新カード評価①

シーズン8→8ー2カード更新 | 桜降る代に小噺を (bakafire.main.jp)

 

久しぶりにふるよにの記事書く気がするミノリちゃんです。あっごめんなさい石を投げないでください

 

前座

三国杯の代表決定戦が終わり(まあ私は予選出た瞬間終わったわの逆風オールバックなんですが)、とりあえずはカード更新来るまでは別ゲーの開拓に時間を費やしておりました。友人は代表決定戦に行ってて悲しみにくれるミノリちゃんは定例のカード更新予想を始めます。

 

まず、プレイヤーとして感じたシーズン8の感想ですが、シスイ、アキナ、カムイ、ユキヒが頭一つ抜けており、環境を支配したといえるでしょう。ただ、昔の嵐や仮面みたいにシスイやアキナの単体性能がエグいというわけではなく、弱点となりうる脆弱性自体はありました。(シスイはウバラザキを再起させなければいけない関係でフレア運用、防御に難があり、アキナは資本差と回収が必要な関係でリソース破壊に対して弱いです)

しかし、それを措いてもシスイとアキナは強力なうえ3柱単位でシスイとアキナに対戦できる有効なメタに乏しかった(一応傘算剣など存在しなかったわけではない)ことに起因する問題であると思われます。

S8は少なくとも過去のふるよにの常識を覆したシーズンであり、ゲームを楽しくするというデザイン面ではかなりの成功を収めていると思います。

 

以上を踏まえ、個人的に立てた改定の予想が以下の通りです。

シスイ:

黒き鎧は禁止解除のため必ず修正される。ハドマギリにナーフが入る。シスイは火力的には適正(ウバラザキの再起の関係でフレアを十分に使えないため)であり、攻撃札を触る必要はあまりない(というかそこをナーフするのはつまらない)。

以前述べた通り、修正するとしたらウバラザキが間合4で使える問題だと思うが現状でもシスイに対して算法やひきあしが機能しているためそこまで問題にする必要はないと思う。となると修正が入るのはリーサル要因であるハドマギリを若干弱くする方向になると予想される。

アキナ:

基本修正なし。直接金融が若干壊れなのでナーフされる可能性はあるが、付与全力という点があるうえ、一度崩れると立て直しが難しく強度としては適正な範囲であろうと思う。

ライラ:

風雷撃の強化。現環境でオリジンライラを宿す理由は皆無に近いため。だって紅刃が当たらない世界で風雷撃が当たるわけないじゃん...。ただ、Aライラは陣風からのワンショットキルが十分強いため、そこを触るべきではない。対応不可(通常札)の追加など、ステップ対応への対策が追加されると予想される。

ユリナ:

ライラに近い理由で現環境で宿す理由がない。だって紅刃が当たらないのに一閃が当たるわけ(ry。あとフレア溜める挙動が死に所のおやつと化していた。

そのため何らかの強化は必要であると考えたが、ユリナはバニラの火力としてはそもそも強く、火力にバフを入れると容易に壊れと化す危険性がある。そのため、フレア破壊もしくはレンジロックへの脆弱性をわずかに緩めるか、弱めの通常対応札を追加し防御力の底上げを図ることになる。シンプルにいえば足さばきの間合制限付きでの復活などが考えられる。

レンリ:

友人(雲と海君)が悲しんでいたのでそろそろ強化してあげてほしい。個人的にもプレイ体験が好きなキャラなのだが、いかんせん偽証というシステムが競技シーンでは運ゲーが過ぎるため嘘突き以外を偽証するメリットがあんまりない。そのため嘘突き以外の偽証札を強化する方向がいいと思う。

 

まーそんな感じで考えてましたよってことで、実際のカード更新見ていきましょう。

 

A2サイネ:裏斬り

3/1 対応不可(切り札) 相オーラ1以下で1/3に変更

 

控え目に言ってこれは天才のデザイン。単純に美しいというのももちろんだが、普通に薙斬りの代わりに運用できるようになったのが賢い。旧A2サイネの裏斬りは当たらないため基本的に入らない札(入れずに入ってるように見せかける方が強い)で、薙斬りが抜かれてる分クロック能力が弱くなり、そもそも弱いサイネのライフ火力がさらに弱くなり...という悪循環に陥っていた。それを一挙に解決したのが今回の改訂。さらに切り札対応への耐性がついたため、チカゲやシンラと組んで手札ロックからの裏斬りを叩きこむなどの新しいシナジーが生まれている。ユリナと組んで圧気+絶唱絶華で切り返し→気迫から裏斬り1/3対応不可とか楽しそう。純粋に気炎万丈から2/4としても運用できるし。結果としてオリジンと戦略が変わる面白いメガミへと変化した。

 

オボロ:虚魚

付与 設置時捨て札を伏せる(任意)→効果が双方向に 設置時非攻撃カード追加使用

 

あれは...二幕虚魚!?

オボロちゃんのアイドルカード、一度も使ったことがない、クソデカ幻覚毒、サカバンバスピスより弱いなど完全に置物扱いだった虚魚がついに改定。微妙に昔の面影がよみがえった。転生失敗したとか言うな

設置時効果で伏せ札を任意に作れるのが非常に偉く、熊介を構えたり、両ステップ鳶影忍歩を構えたりとできることが地味に広がった。→効果が伏せ札使用からしか乗らないのでオボロ単体だと忍歩を採用しない限りほぼオマケですね...。使用済効果はたとえば影菱忍歩誘導から分身の術鋼糸みたいな自前火力を出せる。消費4でやることではないが消費2なら十分考慮に値するでしょう。お前完全論破か?(消費変更で救われた組)

使い方としては終盤に鳶影と伏せ札を構えるのが便利なのでしょうか、それはそれでもともとオボロがしんどい切り札枠の圧迫がさらに厳しくなるなあ、というジレンマを抱えたカードですね。ただ実用的なパワーにはなった。あと鳶影風走りと組み合わせるとたぶん宇宙じゃないかな。忍兜で鬨の声を使えば攻撃4回+槍兵+終端7連熊介が撃てるぞ!(強いかは知らない)

 

ユキヒ:しこみび/ねこだまし

しこみび 4-6、手札バウンス喪失 

ねこだまし 0-1、傘閉じ追加

 

はらりゆきの強化に伴い環境に躍り出たユキヒさんは意外なところが変更。しこみびから手札バウンスがなくなったことでかさまわしでの使いまわしは安定しなくなった。私はユキヒがおかしいくらいヘタクソなのであまりコメントできないが、どちらかというとナーフの部類。遠距離でのリソ稼ぎが難しくなった。

Aシンラ:使徒

集中1:計略変更可能に

適正距離が入れ替え

神算:2/1 デッキバウンス

鬼謀:2/2 デッキ破壊

 

Aシンラは数えるほどしか使っていないのでこちらもコメントのしようがあまりないのだが、とりあえず必中になったのは安定性の面では採用しやすくなった。間合2が安置にならなくなった点もポイントが高い。こちらもBakafireさんのコメントを読んだ方が速いので割愛。

 

チカゲ:暗器

1/1 対応 全力化で毒(相手選択) 毒で1纏

 

チカゲちゃんのアイドルカードこと首切り、なくなりました。クビを切られたか…

体感としてはS7の絶対零度に近い改定であり、使いづらかった全力カードの採用が容易になるという面で、構築の幅が広がりました。ゲームのデザインとして考えると、どのカードにも採用の余地があるプールが作られることにより、「メガミという決まったカードプール内での選択」に加え「メガミ同士のシナジー」が掛け合わされることによってべき乗的に空間が拡大するため、とても喜ばしいことです。

カード選択の悩ましさは、ふるよにというゲームをとても魅力的にしているもので、これを損なうのはもったいないことです。具体例を挙げるならS6以前のハツミが良い例で、前時代のハツミは水雷球、水流、強酸、海嘯、イサナ海域、ミオビキ航路の6枚だけでほぼ動いており、それ以外のカードに採用の余地はほぼありませんでした。バランス調整としてカードの強弱は必要ですが、採用の余地がないほど弱いカードはデザイン空間のデッドスペースとなってしまいます。S7以降、重大なバランスの問題を発生させずに、そのあたりの空間を広げていっているのはゲームとして面白味が増す良好な傾向にあると思われます(バランス調整チームの皆様ありがとうございます)。

ま、それはさておき。

攻撃面でチカゲが1/1として使える通常攻撃札を得たことは地味に大きく、これによりチカゲの強みであるX/2の攻撃を機能させやすくなります。例えばチカゲ/サリヤのアルファ流転などは良い例で、X/2の攻撃があるがゆえ1/1がライフに通るのはチカゲの真骨頂といえるでしょう。Aチカゲはすでに仕掛け番傘という優秀な攻撃札を得ているため恩恵は少ないですが、Oチカゲで攻撃力が微妙に足りない組み合わせにとってはありがたい札となることは間違いありません。全力化効果も使いやすくなるでしょう(全力札としてみると弱いのは仕方ありません。チカゲに近距離で使える強い全力札を持たせると壊れてしまうからです)。

防御面でみても、限定的にしろ纏いによる軽減防御を得ました。チカゲは攻撃の起点にも防御にも遁術を使いたいため、ビート対面での防御面にはかなり悩みがあります。効果が弱いですが、ビート対面であれば弛緩毒が有効に機能するため、ある程度役割を持つことはできるでしょう。まあ毒針か毒霧も入れなきゃいけないので採用枠がキツイのはあるけど…

 

サリヤ:Steam Cannon

1/1 燃料2回復 全力化で3/3

 

近年は起源戦でサイネにぶち当てるだけの兵器と化していたスチカンも1/1と実質燃料1をもらいました。全力化によるバフ付与は便利な発明ですね。

とはいえ燃焼1/1ではさすがにスタッツが弱すぎるため、こちらについては暗器ほど有効性はないように感じます。オリジンサリヤは基本的には燃料管理をしてブラックボックスオメガバーストを運用する必要があるため、燃料回復が必要な場面は限定的になるからです。とはいえWavingEdgeを1回多く使ったり、ヤクシャ変形後にAlphaEdgeとBetaEdgeを打てる回数が1増える点はリーサル火力の向上に貢献するかもしれません。ヤクシャ型サリヤは燃料を回復するためにロアリングで集中2焼きという激弱ムーブをしなければならず、そのため対応が固いメガミに対して息切れすることがあり、その点では改善が見込めます。もともとスチカンが有効に働きやすいシンラやサイネなど中距離コントロールに対して有利に働くことが予想されます。

 

ちょっと長くなってきたので一回ここらで切って、残りのカードは続編にて評価しようと思います。それではまた次回。